包茎というものは真性・仮性に分類される、と思っているだろう。
ところがこれは日本だけ、なのだ。
ユダヤ教では割礼というものがあり、それがキリスト教にも入り、割礼する人が多かった。
ユダヤ教以前からあった儀式かもしれない。
割礼は男性の場合だが、女性にも割礼というものがある。
忌まわしき儀式で、女性器切除・FGM(Female Genital Mutilation)というもので、女子割礼などともいう。
割礼というと軽そうに感じるが、壮絶な内容だ。
これを廃絶しようというのが国際世論なのだが、実施している地域では伝統だからと止めない人たちがいる。
当然、女性に対するものが悪いなら男性に対しても同じである。
このため割礼する割合が減ってきているようだ。
割礼していない状態が本来の姿である。
日本では4割、欧米では5割が仮性包茎だという。
真性は1%程度でしかない。
このため仮性包茎にあたる言葉は国際的にはなく、真性包茎のみを包茎(phimosis)という。
日本の医学用語はドイツ由来が多いが、ドイツ語ではphomoseである。
ただし、以下も分かりやすいように日本での表現を使うことにする。
問題は真性包茎とカントン包茎である。
前者で痛みがある場合は手術を考えた方がいいだろうし、後者は手術すべきである。
病的な状態であると判断されれば保険が利く。
そうでない場合、あるいは仮性の場合は保険適用とはならない。
逆に言えば、保健が利かないのは病気ではないということである。
仮性にもいくつか段階があるだろう。
分かりやすく分けると、恥垢が着くか着かないか、である。
恥垢自体は無害なのだが、放置しつづけると癌の原因ともなるらしい。
そうでなくても不潔である。
包茎手術のバナーや広告を目にすることがある。
女性は包茎が嫌いだの、モテるようになるだの書いてある。
美容整形と同じで、自信が持てるようになるのは確かだろうが、それ以外は眉唾だろう。
女性は付き合う前から包茎だということが分かるのだろうか。
あるいは好きになった男性が包茎だというだけで嫌いになるのだろうか。
包茎でも結婚している人は沢山いるし、包茎でなくても結婚できない人だっているのだ。
売り文句を真に受けない方がいいだろう。
では、子供に対してどうすべきだろうか。
宗教的に(どうしても)割礼するというのは別として。
医師によっては小さい頃に包茎手術を勧める人がいるという。
儲け主義だとしか思えない。
手術しなくても99%以上の確率で問題がないはずなのだから。
では、どうするのが良いか、である。
何もせず、よくお風呂で洗ってやるだけでいい。
無理にムクのは危険である。
無理に剥がそうとして傷つけたりすることもあるし、一度剥がした後に放置すると癒着する率が高まるからだ。
自然に任せておくのが一番いいのである。
結論は、「支障がなければ清潔にしているだけでいい」ということである。
