煙管のすすめ・・・禁煙は?

煙管を買った。 

豆キセルという小さいもので、500円とちょっと(消費税)と、煙草1箱と少しで買える値段である。 

 

長いものの方が上等なのだが、いかんせん持ち運びが困難になる。 

しかも、長いほどメンテナンスが難しくなってしまうのだ。 

紙縒り(こより)で中をぐりぐりするのは、短い方が簡単である。 

パイプ用のモール(専門店なら置いてある)や煙管用の長いモールもある(そんじょそこらには売っていない)が、豆煙管ならティッシュを2センチ幅に切って丸めたものでも掃除できる。 

 

 

あくまでも、禁煙準備の一環である。 

 

まず吸ったのは「しんせい」で、次に「ゴールデンバット」を吸った。 

これを5等分に切って、ひとつずつ吸うので、ひと箱で100回吸えることになる。 

美味くはないが、吸えなくもない。 

禁煙準備だから美味い必要はなく、ニコチン摂取量を減らすのが目的である。 

 

今までは1日に30から40本吸っていた(最盛期は70本くらいだった)が、これだと10本程度になった。 

 

 

日曜に、どうせならちゃんと刻(キザミ)を買おうと思ったが、大抵の煙草屋は休みである。 

煙草屋の条件として店を休まないというのがあったのだが、自販機が売っているので休んでしまうのだ。 

月曜は祝日で、やはり休み。 

火曜になってやっと手に入れた。 

 

しかも、近所の煙草屋には置いていなかった。 

前にマイルドセブンライトを買いにいったときにないと言われたところである。 

まあ、「マイルドセブンライトのハンドレッズください」と言ったのが、ばあちゃんには解らなかったのだろう。 

マイルドセブンライトは判っただろうと、ハンドレッズを繰り返したのが悪かったかもしれない。(「100's」とは書いてあるが「ロング」とはどこにも書かれていない、「長いの」と言えば通じたのではと今にして思う) 

「小粋ありますか、刻の」と聞いた相手はじいちゃんで、「うちには置いてない」と言ったが、これは通じていたと信じたい。 

で、別のもっと大きな煙草専門店へ行った。 

そこは煙管も売っているから刻も置いてあるだろうと思ったのである。 

ちゃんとあった。(ここでも最初に出てきたばあちゃんは理解してくれなかったが・・・) 

 

 

刻はかなり細く刻んである。 

0.2mm幅だそうだ。 

そのため、湿り気がないと丸めるときにぼろぼろの粉になってしまう。 

かなり前の映像(推定昭和40年代)だが、刻を作っている工程があった。 

How to make kizami tobacco (YouTube) 

髪の毛より細く切るには刃物も重要で、タバコを世界一細く切っているのは日本であり、日本だから細く切れるということが解る。 

 

 

そのありがたき刻タバコを適量指で揉む感じで丸め、火皿に詰める。 

多すぎても少なすぎてもいけないし、緩すぎてもぎゅうぎゅうに固く詰めてもいけない。 

実に繊細な作業である。 

ガキの頃、祖父や職人さんが煙管を吸うのをよく目にしていた。 

なので、門前の小僧、やり方は知っている。 

ただし、1回目の火を掌に落として転がしながら2回目を火皿に詰めて掌の火種から点けるというのは一生できそうにもない。 

 

 

かなり前になるが、パイプを吸っていた時期がある。 

パイプは面倒だが(それが楽しみでもある)、煙管はそれよりは簡単だ。 

まさにミニパイプで、ちょっとだけパイプ的な楽しみもあり、懐かしく感じた。 

吸い方もパイプのように吸っているので、灰が口元に来ることはないが、慣れない人が吸うと灰を吸い込んでしまうらしい。 

 

 

適度な大きさ・固さに丸めた刻を火皿に詰め、火を真ん中に点ける。 

パイプは万遍なく点けないといけないのだが、煙管は火皿が小さくタバコも燃えやすい(パイプ用は湿っていて燃焼は遅い)ので、ちょっと点火するだけで十分火が回る。 

また、パイプは火の点いた先端部を持って、上を指で塞いだりするが、煙管でそれをすると火傷する。 

雁首は持てないくらい熱くなるのである。 

 

煙管は肺喫煙だという人もいるが、パイプ的であり葉巻きの味がするので、私は自然と肺にはあまり入れないで吸っている。 

煙草の煙を肺に入れない方が健康には良いし、ニコチン摂取量も減るだろう。 

 

副流煙はほぼ出ない。 

吸わないと酸素が来ないので燃えないのだろう。 

副流煙を目の敵にしている人の前でも大丈夫そうである。 

 

 

「小粋」を吸った感じは、紙巻タバコのそれではない。 

葉巻である。 

パイプでもなく、葉巻に近い。 

しんせいを切って吸ったときの方がパイプの感じ(後味)があったくらいである。 

香料が入っていないのだから、葉っぱそのものの味ということなのだろう。 

美味い・・・ 

少しだけアーモンドのような風味も感じたが、それはゴールデンバットにもあった。 

 

少し反れるが、ここで言っているアーモンドはローストした食べられる状態のアーモンドのことである。 

煙草にアーモンド臭というと青酸カリを連想する人もいるだろう。 

そのアーモンド臭は収穫前のアーモンドの果実の臭いで、甘酸っぱい臭いのことであり、オレンジのような臭いとも言われる。 

「古畑任三郎」で殺人現場の遺体の傍に行くとアーモンド臭がして、見ると今泉がアーモンドを食べていたというシーンがあったが、そういう香ばしい臭いではないのである。 

 

 

「小粋」は10g入って360円(値上げ前は330円)である。 

シャグ(手巻き用のタバコ)は50gで1000円前後だから、小粋を5個(50g)買った1800円よりずっと安くつく。 

シャグを煙管で吸う人もいるし、パイプで吸う人もいる。(パイプ用より燃焼が速いので、注意しないとパイプを傷めるかもしれない) 

もちろん、手巻きで吸う人のためのものなので、巻紙も入っているものもある。 

よかろうと思っているのはDrumで、巻紙が入って50gで1100円だ。 

今度買ってみよう。 

 

・・・止める気あるのか? 

 


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