煙草とニコチン

煙草をなぜ吸うのかというと、ニコチン摂取のためであり、それはニコチン依存症によるものかもしれない。 

ニコチンは依存症になりやすい薬物なのである。 

ナイアシンという三大栄養素をエネルギーに変えたり、アルコールの分解、動脈硬化予防するものがあり、それは「ニコチンアミド」と「ニコチン酸」というビタミンB群の仲間の総称だが、煙草のニコチンとは関係ない。 

 

 

 

どう働くかというと、ニコチンは脳内において神経伝達物質の代わりとなる。 

その言葉の響きは良い。 

頭がすっきりして、脳の働きも良くなるはずである。 

だが、これを続けると、本来分泌されるはずの伝達物質が出にくくなり、結果、ニコチンがないと頭が冴えない、ぼーとするということになってしまい、ニコチンが欲しいとなってしまう。 

ニコチン依存症である。(ニコ中などとも言う、ニコ厨は別の意味になる) 

覚せい剤も同じようなものなのだろうか。 

 

 

このニコチンは体内に入ると、口腔内、肺、胃などから吸収される。 

肺に入ってから脳に到達するまで8秒以内だそうだ。 

 

口腔内はいずれの場合も通ることになるが、唾液に溶けたニコチンは胃に行くことになるし、肺にまで吸い込む(肺喫煙)とより多くのニコチンが血中に溶け込む。 

口腔内で留めた口腔喫煙に対し、肺喫煙ではニコチンの血中濃度が倍程度となるそうだ。 

 

このため、肺喫煙を主とする紙巻(シガレット)を吸う人が、パイプや葉巻(これらは口腔喫煙が普通)を吸うと満足できないという。 

このため、パイプや葉巻を吸うなら、数日は紙巻を止めてから吸うべきだという人もいるくらいである。 

 

 

ニコチンはすぐに血中に溶け、脳に運ばれ、その後かなり早く代謝される。 

だからすぐに次が吸いたくなるのだ。 

 

主に肝臓で、一部は肺と腎臓で代謝され、2・3時間で半減する。 

代謝は主としてコチニンに換わり尿と一緒に排出されるが、この半減期は17時間ほどであり、検出されなくなるまで、数日を要する。 

 

 

煙草の害というと、タールや副流煙が問題だと思われがちだが、ニコチンも依存性だけでなく、かなりの悪者である。 

その毒性青酸に匹敵するのだそうだ。 

 

昔話や落語で、うわばみ(大蛇)が煙草(のヤニといわれるが)を嫌うとされるが、実際に蛇除けのために煙草の吸殻が欲しいと言われたことがあるから、蛇は本当に嫌うのだろう。 

過去に、殺鼠剤ゴキブリ駆除剤としてニコチンが使われていたこともあるという。 

本当の猛毒である。 

 

致死量は子供で10から20mg大人で50から60mgだという。(体重=血液量の違いによる) 

紙巻タバコ1本当たりでパッケージに書かれているのは1mg程度だろう。 

実はそこにマジックがある。 

実際は1本に30mgほど含まれている。 

 

つまり、紙巻タバコ1本に含まれるニコチン量は子供の致死量なのである。 

 

 

では少なくなっている数字が、どういうマジックなのか書こう。 

あのニコチン量の数値は、喫煙ロボットによるものである。 

60秒置きに、2秒間かけて35ml吸い、それをフィルターから2mmのところまで繰り返し、吸われた分から検出した数値である。 

62秒間のうちたった2秒だ。 

しかも、燃焼を早くすることで燃え尽きるのを早めることもしているという。 

このため、1mg以下の表示であっても、実際に吸い込むニコチンは2、3mgだそうだ。 

 

ニコチン含有量ではなく、ロボットが吸った量なのである。 

 

 

煙草を1本食べると致死量になるが、通常は飲み込まない場合がほとんどなので心配ないという。 

苦くて吐き出すためだが、飲み込むことがないとは限らない。 

医療機関にかかるべきは乾いた煙草を2センチ以上食べた(飲み込んだ)場合だという。 

 

ところが、ジュースの缶を灰皿代わりにして吸殻を入れておき、それを子供が間違って飲んだ場合は危険だ。 

これは飲み込んでしまうのである。 

溶け出しているため、量が掴めない。 

濡れたタバコの場合は、2センチではなく、少しであっても医療機関にかかるべきだという。 

 

応急処置として吐かせてはならない(自分で吐くのは仕方ない)し、牛乳などを飲ませてもいけないそうである。 

医療機関で、胃洗浄・腸洗浄をして、様子を見る。 

食べても24時間で排出されるため、1日経てば大丈夫だそうだ。 

 

 

それ以外にも害がある。 

気管支・肺といった呼吸器への影響は当然として、食道・胃・腸などの消化器、心臓・血管など循環器、脳や神経、肝臓や腎臓への影響などが出る。 

一説によるとマリファナより悪いそうである。 

 

 

タバコの中の悪者としてタールが代表的に挙げられるのは解りやすいからだろう。 

いかにも体に悪そうだが、それ以外を隠蔽しているようにも思われる。 

 

タバコをどのくらい吸っているかを計る目安として、一酸化炭素濃度がある。 

一般的に、多く吸う人の方が一酸化炭素濃度が高い。 

半減期は3・4時間だという。 

 

禁煙関係の本で、禁煙外来にきて吸ったことを隠すために他の人が吸っている近くにいたという嘘をつく人の話があったが、かなり解っていない。 

喫煙での一酸化炭素は直接、タバコから肺に入るのであって、それが一旦外に出ると外気と混ざり、一挙に濃度は減少する。 

タバコを吸ったのと他人が吸った傍にいたのでは濃度がまったく違うのである。 

 

一酸化炭素は酸素より200倍もヘモグロビンと結合しやすい。 

だから良いものではない。 

多量の一酸化炭素を吸入すると、酸素不足となり意識がなくなったり死に至ったりする。 

このとき顔は上気したように血色が良くなるのが、一酸化炭素中毒症状の特徴である。 

 

 

タバコには公開されているだけで数百種もの添加物があるが、非公開だが添加しているとされるものもある。 

 

 

すぐに煙草を止めるのは難しいかもしれない。 

喫煙年数が長く、数本数が多いほど依存度が高く、止めるのも難しい。 

 

せめて、本数を減らそう。 

せめて、肺喫煙をやめ、口腔喫煙にしよう。 

そうするうちに、依存度が低くなっていく・・・かもしれない。 

 

 

その辺り、「禁煙」の方で実録で書いている。 

現在進行形で、まだ禁煙準備段階-本当に止める気あるのか、というところである。 

 


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