禁煙はダイエットと同じである。
最終的には自らの意思だけが頼りとなるからだ。
当然ながら、きついダイエットより、簡単で楽にダイエットできた方が好まれる。
最近よく見るのは、食べていいダイエットであり、美味しいダイエット食品のようなものである。
しかし、高い。
カロリーが低くて安いものがベストだろう。
前述のとおり、禁煙とダイエットは同じなので、同じに考える。
つまり、煙草を吸いながら禁煙しようというのである。
まさに、コペルニクス的転回、あるいはコロンブスの卵。
まあ、これまで書いていることのまとめである。
ニコチンにより神経伝達物質の置換が起こり、それが長い間続くと、本来の分泌が減る。
このため、ブリンクマン指数(1日の本数×喫煙年数)が高いほど禁煙しにくくなる。
まず、ニコチンを減らす。
そのためには、いくつかやることがある。
普通に本数を減らすことは難しいのだ。
ある禁煙関係の本によると、15本以下にするのは難しいのだという。
なので、何段階にも分けて減らしていく。
以下、「吸いながら禁煙」の手順である。
1 煙草を換え、ヤニ取りフィルターを使う。
ここでは、ゴールデンバット(200円)など安煙草(旧3級品)を吸うことで、慣れた煙草ではなくし、吸うタイミングも習慣を崩すことを心がける。
以前、禁煙のために換えたタバコ(セブン系からピース系)が美味くて禁煙できず、それを何ヶ月か吸い続けたことがあるので、自分が不味いと思うものに換えるのが良い。
フィルターはヤニも減るが、どれだけ体内に入っていたかが目に見えるようになる。
できるだけ本数も減らし、我慢できなくなったら吸うようにする。
普通に吸っているのと大差なく、まだ「節煙」である。
2 煙草は2回から4回吸ったら消し、以降はそのシケモクを同様に吸う。
もちろんフィルターを付け、シケモク(不味いはず)をちょっとだけ吸うようにする。
美味いと思うような喫煙をしないことがポイントである。
1本を何回にも分けて吸うので結果的に本数が減る。
できるだけ我慢して間隔を空け、禁煙中だという自覚を持つ。
3 刻(きざみ)を煙管で吸う。
ここからは肺喫煙してはならない。
肺喫煙と口腔喫煙は、肺呼吸とエラ呼吸くらいまったく違う。
口腔喫煙のことを一般に「ふかす」という。
吸い込まず、ふかすようしたい。
煙管が禁煙の決め手である。
高い煙管を買う必要はない。
どうせ止めるまでの間しか使わないのだから、安物で十分である。
刻は「小粋」だけだが、シャグ(手巻き用煙草)を使う場合は添加物の少ないもので香料のないものを使う。
間違っても紙巻タバコをバラして吸ってはならないし、紙巻も吸ってはならない。(理由は後述)
最初は好きなだけ吸って(ただし口腔喫煙)いい。
慣れたら回数を減らしていく。
4 吸わなくなる。
我慢できなくなるまで我慢して回数を減らし、その間隔が長くなればよいだけのこと。
煙管にしてから、普通の煙草を吸ってみると判るが、長くて、こんなに量はいらないと思うはずである。
しかも不味い。
いや、もし長くないと思っても、美味いと思っても、長すぎるし不味いと思い込むのである。
つまり、紙巻は吸いたくないと。
実際、私は長すぎるし不味いと思うようになった。
紙巻を吸う(習慣に戻る)のが一番禁煙には悪いのである。(禁煙とは言わなくなるが)
煙管は時と場所を選ぶ。
外では吸いにくいはずだし、路上喫煙、歩行喫煙などはできないだろう。
それが良い。
吸うタイミングが減る。
だからと、外では紙巻を吸うなどというなら禁煙にはならない。
禁煙のための煙管なのだから、吸えないところでは吸わないだけである。
肺喫煙に対し口腔喫煙は、およそ半分のニコチンしか吸収できない。
肺喫煙しなくなると呼吸が楽になるはずだ。
しかも、煙草の量としても少量しか吸わないのだから、摂取されるニコチン量はかなり減るのである。
いきなり減ると禁断症状が出るかもしれないが、時間をかけて減らしているので大丈夫だ。
というか煙草を吸っているのだから、禁断症状が出るはずもない。
そうこうするうちに、ニコチン依存度が低くなることが期待できる。
禁煙できる状態にまで体を回復させるのが目的なのだ。
小粋には10g入っていて、数日から1週間程度はもつはずである。
仮に5日で吸ったとして、1日2g、紙巻は1本0.7gなので3本分程度にしかならない。
捨てる部分もあるから5本程度かもしれない。
もっと判りやすく言うと、煙草が410円で小粋は360円だから1日72円(5日で消費の場合)であり、煙草は4本で82円となる。
健康面はともかく、経済面では4本以下に抑えたことになるだろう。
いや、1箱全部吸っても410>360だが、1箱を1日で吸うのはムチャである。
私は現時点では3の段階だが、紙巻への未練はなくなった。
つまり、紙巻は止めた。
これはニコチン入りガムに換えて禁煙しているのと大差ない。(口腔からニコチン摂取という点でも同じ)
ニコチン入りガム数個分(1個80円、3個分まで絶対にならない)が1日の刻の額になったとしたら経済的ではないか。
で、刻煙草も止めれば完全禁煙である。
